デザイナーユニット『バケタンブログ』インタビュー:自分が欲しいものを作る──子供心溢れる『メンタイゴン』誕生!

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デザイナーユニット『バケタンブログ』を聞いたことがありますか?10周年を迎えた彼らは常に独自の道を持っており──「流行に乗らず、自分が欲しいものを作る。」シンプルながら親しみを感じさせる。まるで「バケタンブログ」ブランドロゴのネコちゃんのように、私たちと一緒に平凡で素敵な日々を過ごす。今回のインタビューはバケタンブログさんに、創作過程や『メンタイゴン』の誕生秘話など気になることを聞きました。

玩具人:『バケタンブログ』という名前は、どんな意味が込められているのか、教えてください。

バケタンブログ:バケタンブログの「バケタン」とは、とある不運な状況を示すスラングです。(マニアックなスラングなので詳細は控えます)私たちは、その不運な状況をいつも面白可笑しくブログに綴っていたので、ユニット名は「バケタンブログ」となりました。あまり深く考えず命名しましたが、なぜかしっくりきて、とても気に入っています。

▼2023年に、10周年を迎えた『バケタンブログ』は初個展を開催しました。おなじみのキャラクターたちが宣伝ポスターに集めた。

Image credit:バケタンブログ

玩具人:『バケタンブログ』には何人のメンバーがいますか?ぜひご紹介ください。それぞれの役割は何でしょうか?

バケタンブログ: バケタンブログは、チェリとハッムの2人のデザイナーユニットになります。(夫婦です)それぞれがいろんなソフビをデザインしています。今回販売するメンタイゴンについては、「たかだ」のデザインはチェリ担当、「メンタイゴン」はハッム担当でした。私たちの良いところが融合できて、親和性の高いソフビ製品になりました。

▼バケタンブログの チェリ さん。

玩具人:学生時代は何を専攻されてましたか? これまでに他にどんな仕事をされていましたか?

バケタンブログ:チェリ、ハッム共にデザインとイラストレーションの学校にて勉強しました。卒業後、各々がいろんな会社を経由し、2007年に私たちのデザイン会社を設立しました。デザイン、イラストレーションがメインのお仕事になります。それ以外では、チェリはショートアニメの監督、脚本、絵コンテをやっており、ハッムはそのキャラクターデザインをしています。

▼バケタンブログの事務所にて巨大カプセル自販機を設置した。

玩具人:どのような経緯で自分の玩具を発売し始めたのですか?

バケタンブログ:元々インディーズソフビが大好きで収集しておりましたが、最愛のネコのママンが亡くなったとき、これからもママンをずっと愛でていけたらいいなと思い、ママンのソフビを作成しました。ずっと触っていられる、とてもかけがえのないソフビです。

▼バケタンブログさん最初のソフビフィギュア作品『干支のネコ』。

Image credit:バケタンブログ

玩具人:よろしければ、最初のソフビフィギュア作品をご紹介いただけますか?

バケタンブログ:先述したママンです。「干支のネコ」という名称で販売することもあります。また、私たちが作成したアニメ「どうしても干支にはいりたい」の主人公でもあります。2015年には中国でも放送していただきました。機会がありましたら、是非ご覧になってください。お子様にお勧めです。

▼バケタンブログが原作担当したショートFlashアニメ『どうしても干支にはいりたい』。登場キャラクターの「ネズミ」を人気声優・釘宮理恵さんが務める。現在、中国の動画配信サイトAcFunで全話無料配信中。

Image credit:どうしても干支にはいりたい2

玩具人:どうすれば素晴らしいソフビ作品を完成できるのか?

バケタンブログ:バケタンブログ的には「自分が欲しいものを作る!」ということを念頭に置いてソフビを作成しています。

玩具人:どのような場所で作品を作りたいですか?スタジオの様子を教えてください。

バケタンブログ:バケタンブログは工房を構えています。写真をご覧頂けたら幸いです。いろんなソフビ成形の方法を試してみたり、塗装を楽しんだり、時にはショップとしてファンを招待したり。秘密基地みたいな工房で、とてもお気に入りです。

玩具人:『バケタンブログ』過去に作ったフィギュア゙の中には、どれが一番好きですか?その理由は?創作過程で最も印象に残った作品はどれですか?

バケタンブログ:一番好きで、かつ、創作過程で最も印象強いのもやっぱりママンです。ママンとの思い出をたくさんつめこんだソフビですので。

▼大人気の『ママン』ソフビフィギュア,色んなバリエーションがある。

Image credit:バケタンブログショップ

玩具人:普段はどんな方法でインスピレーションを得ていますか?

バケタンブログ:インスプレーションはあまり意識せず、自然に「こういうソフビがあったらいいな」と思いついたら、モチベーションが上がり、その勢いで一気に作ることが多いです。

▼ママンを含めて色んなジャンルのおもちゃを創作した。 ソフビだけでなく、アクションフィギュアもある。

Image credit:バケタンブログショップ

玩具人:ご自身の作品以外に、コレクションしているおもちゃなどはありますか?最近、特に新しいおもちゃに夢中になっていますか?

バケタンブログ:いろんな作家さんのソフビを収集しています!ソフビブームのお陰で作家さんがとても増えてきてますね。見応えがあって、刺激があって、とても楽しいです…!

▼バケタンブログさんは時々インスタで収集していたおもちゃを共有する。

Image credit:baketanblog Instagram

玩具人:創造活動以外の趣味は何ですか?

バケタンブログ:子どもと一緒の時間を過ごすことです!ハッム共々、子どもとの時間をとても大切にしています!ゲームをしたり、絵を描いたり、サッカーしたり、宿題したり…!毎日が楽しいです!



玩具人:『メンタイゴン』の創作秘話やコンセプトについてお教えいただけますでしょうか。

バケタンブログ:声優の高田憂希さんとのコラボレーションソフビ企画ということで、まずは高田さんの好きなものをたくさんヒアリングしました。高田さんは福岡県出身で、かつ、地元愛が深い方でしたので、ソフビの案のひとつとして「明太子(福岡県の名産物)の怪獣の着ぐるみ女の子」を提案しました。

この案が高田さん的にとても気に入ってくださって、かつ、高田さんご自身着ぐるみのアルバイトをしていた経験もあったとのことで、運命的なものを感じ(笑)メンタイゴンが誕生しました。ちなみに、メンタイゴンの中の女の子のソフビは「たかだ」という名前です。皆さんにも気に入って頂けるととても光栄でございます。いろんなメンタイゴンを今後も作成して参ります。

▼声優高田憂希さんと『明太子怪獣(メンタイゴン)』。

Image credit:バケタンブログ

玩具人:最後にもう一つだけ質問させて下さい。 バケタンブログさんて、「TOYは何ですか?」
バケタンブログ:子どもにも大人にも楽しいことを!

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このインタビューでは、バケタンブログさんの創作過程や『メンタイゴン』の誕生秘話について掘り下げ。また、最愛のネコのママンへの深い愛情を感じた。

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